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教員採用試験小論文に関しては、通常の大学入試や一般就職試験、一般公務員試験の小論文に必要な事項に加えて、実際に教師として生徒を指導する際の「教師としての行動指針=自己アピール」という点がとても重要になってきます。教員採用試験において、この「教師としての行動指針のアピール」が合否を分ける大きな壁になっているといえるでしょう。

そこで小論文.comでは教員採用試験対策専用のページを設置し、その対策についてみなさんと一緒に考えていきます。以下の教員採用試験対策専用特別講義にて教員採用試験小論文対策の基本的な要素を学んだ上で、実際に小論文添削指導講座を受講し、教員採用試験小論文対策のインプットとアウトプットの両方を勉強することで、教員採用試験に向けて万全の準備・対策をしていきましょう。

教員採用試験小論文対策もくじ

1. はじめに

小論文.comオリジナル学習冊子「小論文の極意」でも書かれているように、小論文においてもっとも重要なことは論理的な文章を書くということです。論理的な文章を書いていくということは、客観的な証拠に基づいて証明をしていくということです。

ただ、今回みなさんが受験する教員採用試験は、自己アピールという主観的な要素も必要となってきます。これは小論文だけでなく、小論文と深く関係する「志望理由書」「自己推薦書」、また「面接」においても同様に必要です。つまり、厳密にいえば、教員採用試験における小論文は通常の小論文(=客観的な証拠のみに基づいて証明をしていく文章)ではなく、それに主観的な要素を含めた作文の側に近づいている文章だといえます。

証拠に基づいた客観性教師としての行動指針という主観性

では、どのように客観的な証拠に基づいた論理的な文章と自己アピール=教師としての行動指針という主観的な文章という相対する2要素を入れていけばよいのでしょうか。この点が教員採用試験小論文に特有の難しさだといえるでしょう。この教員採用試験小論文に特有の要素をしっかり分析し学習していかなければ合格が遠のいてしまいます。

そこでここから、教員採用試験の中で大きな要素である小論文という科目で勝ち抜くために、客観的でかつ主観的な文章を論理的に書いていくという基礎的要素を学習していきます。教員採用試験の特徴をしっかりと分析し、その対策を学習していきましょう。そしてここで学習した知識をもとに教員採用試験対策の小論文を書く訓練をし、添削指導されたことを元にそれらを練り直し続け、限りなく完璧なものに近づけていくことで、確実に合格できるようにがんばっていきましょう。教員採用試験では小論文が合否を分けるといっても過言ではありません。全力でがんばっていきましょう。

2. 教員採用試験で求められる教師像

教育というのは今後の日本を支える最大の要素で、何よりも未来の希望であり投資であると言っても過言ではありません。そのような非常に大切な要素に対して、ただただ知識教養が豊富で論理的な思考ができるだけの人間が教育者となってしまっては、未来の日本が世界が危機に陥ってしまうことになってしまいます。逆に知識教養と論理的思考だけがあれば良い教育ができるということであれば、それこそ最新のAIが教壇に立てばいいだけになりますし、新型コロナウイルス対策に伴う新しい生活様式から考えても、AIを教育者としてすべてオンラインで教育を完了してしまえばいいとさえ言えてしまいます。

つまり、教師は一般的な職業よりも社会的な使命感を元にした神聖な教育者としての「人間性」が最も必要な資質だといえます。そこで教員採用試験を通して、時間や手間をかけてでも「社会的使命感を元にした人間性」を判定しているということです。もちろん英語や数学、国語、特に現代社会や公民といった基礎的な学力や副教科である音楽や美術等の専門性自体を有していることも前提として大切ですが、それ以前にそもそもの「子供たちに対して自分が何をやるべきだと考えているのか(理念)、そのために何をしたいのか(実践)」といったような「社会的使命感を元にした人間性」を有していることがとても大切なのです。

3. 教員採用試験小論文の特徴

一般に受験小論文といわれるものは、課された設問や問題提起に対して客観的証拠に基づいた論理的な文章を書く必要があり、逆にいえばその論理性・論理的思考力のみが主な検査の対象となっています。それに対して教員採用試験における小論文は、そのような論理的思考力に加えて上記のような人間性が検査の対象となっています。つまり、教員採用試験の小論文は、(1)複数の回答要素、(2)客観性と主観性の2点が主な特徴だといえます。


【1】複数の回答要素

教員採用試験小論文の設問の多くは、単純に社会問題等に対する「あなたの意見」を求めるというだけでなく、それを求めた上でその理想を実際に教師になった後のリアルな教育現場でどのように実践していくのかという「意気込み」も問われています。つまり、(1)設問文の正確な分析力・読解力、(2)そこから導き出される論理的思考力、(3)実際にどうしていくかという実践力の、少なくとも3要素は確実に問われているということになります。問題文の細かい設定として出題者が細かく指示をしてくるという可能性はありますが、大きな柱としては、認識と論理的思考、そこからの行動の3要素です。


【2】客観性と主観性

教員採用試験小論文の設問は上記のような複数の回答要素があり、(1)で知識教養の有無の確認、(2)で客観的証拠を基にした論理的思考能力の確認が行われます。ここまでは通常の小論文と変わらない部分で、いわば評論家や政治家が書きそうな教育論のような形で自分自身の考える教育のあるべき姿=理想論について語っていきます。当然ながらここまでで書く内容は通常の小論文と同じで、感想文や作文、日記やつぶやきのようになってはいけません。現状分析をするだけでは(2)が不足する状態ですから、それも十分な文章にはなりません。

この(1)と(2)に対する議論ができれば通常の小論文試験であればそれで必要十分な状態になりますが、教員採用試験小論文においてはこれに加えて、(3)実際にどうしていくのかという実践に対する議論も必要になってきます。ここでは自分自身が教育者として学生を指導する際に、教師として自分自身にどのような課題を設定し、その課題をいかに行動していくかという具体的な論述が必要になります。そこでは(1)の教育に対する知識教養をベースとして、教育者としての実践的な理解、資質能力、意気込み、そして何よりも社会の一員である自分がいかに社会に貢献する人材となるのかという社会的使命感について書いていくということになります。

4. 具体的な教員採用試験小論文の書き方

それでは上記2と3を踏まえた上で、具体的に教員採用試験の小論文の書き方・構造を考えていきましょう。何かゼロから特殊な論文を作成するということではなく、通常の小論文に教員採用試験の要素を加えるという形でイメージして学習を進めていきましょう。


【1】仮説の段落

仮説の段落ではまずは問われている内容に対する自分の意見主張を提示しておく必要があります。教員採用試験の小論文においては、(1)設問文の正確な分析・読解、(2)そこから導き出される論理的思考力、(3)実際にどうしていくかという実践力の3点が必要です。通常は(1)と(2)についての自分の意見とその根拠を提示するわけですが、教員採用試験の場合はそれに加えて(3)である実践に対する考え・ビジョンも入れておきましょう。まずはこの3点についての全体像・概要の提示をしておきましょう。


【2】論理展開の段落

論理展開の段落ではまずは(1)と(2)について通常の小論文と同じ流れで議論を進めていきます。まずは「確かに、〜。しかし、〜」の対比構造を作っておきましょう。この時点ではあくまでも理論として客観性を保った議論を進めていきます。それを経てからより具体的に説明をしていくわけですが、その例示等を挙げていく際には通常の小論文と違って主観性を入れていくこととなります。具体的には、自分自身が学校で育ってきた中で特に印象に残った恩師の指導の話や、友情・絆など集団生活の中で学んだ内容、他にも例えば野外活動や修学旅行、部活動、ボランティア活動で得た経験などを含めた話を書いていきましょう。そのことによって自分自身が将来教師としてどのような指導をしていきたいのかというビジョンを見せることができます。一般的な小論文では例示も主観的にならないように客観性を保った書き方を意識しなければなりませんが、教員採用試験の場合はあえてそのような形で自己アピールを例示に入れていくというパターンを構築しておくと良いでしょう。


【3】結論の段落

結論の段落はそれまでの議論のまとめをしていく段落ですから、通常の小論文であれば、(1)と(2)について締めの言葉を入れておくということになります。しかし、教員採用試験の小論文の場合は、これに(3)の要素を入れなければなりません。そのまとめを書くわけですから、(1)と(2)のまとめに加えて、将来自分自身が教師としてどうなりたいんだという強い意志の表明をして締めくくっておきましょう。


【4】段落構成のまとめ

① 仮説の段落 理想論+実践ビジョン

② 論理展開の段落
(1) 知識:対比構造・例示
(2) 理想:教育のあるべき姿
(3) 実践:資質能力、意気込み、使命感

③ 結論の段落 
論理展開の段落を踏まえて、教師としての未来の自分を推薦


【5】注意事項

長年にわたり小論文の添削指導を行なっている中で、特に教員採用試験の小論文対策を進めていく中で、最も注意していただきたい点は主に2つあります。第1に、極端に(1)や(2)のみに終始してしまうことによって自分とは関係のない話のように見えるくらい、いわゆる机上の空論のように見えてしまう文章です。第2に、第1の項目とは逆で、極端に(3)ばかりを重視してしまい、自分が子供の時に受けた恩師の指導や自分が活動をした経験を過信しすぎてそれを世の中の唯一絶対的なものだと決めつけてしまう文章です。つまり、客観的になりすぎている文章と、主観的になりすぎている文章です。こうなると他人事の文章や独り言の文章になってしまい、適度な客観性も主観性も失われてしまいます。

理念と現実との間でバランスよく最適化された状態の教師こそが求められる教師像に当てはまるところでしょうから、そのバランスを保った文章にしておきましょう。攻めの文章を書くべき時や守りの文章を書くべき時など、その時その時で書くべき内容は変わってきますが、まずは自分の中での基準となる最適バランスを定めておいてから、攻めや守りを考えていくと良いでしょう。そのような最適バランスを正確に定めていくためにも、教育に対する知識教養の引き出しを少しでも多く増やしていき、また学習指導要領や文部科学省、教育委員会の指針等への理解を深め、そこに自分自身の個人的な熱い想いを継続させていくことが重要です。

この最適バランスを見定めるポイントとして下記を留意しておきましょう。


(1)担任の先生にできること

過度に客観性に比重を置きすぎないように、自分自身が校長先生や教育委員会の委員長、極端に言えば文部科学大臣や総理大臣にしか権限がないような大きな教育改革を考えるというよりも、1人の担任の先生として数十名の生徒に対して何ができるのかという視点を意識しておきましょう。リアルにクラスをまとめる1人の先生として実践ができるような内容で考察していきましょう。


(2)現実として実践できること

過度に客観性に比重を置きすぎないように、理屈や意義だけが浮いてしまうような書き方ではなく、それをいかに現実世界で実践ができるのか、特に(1)のような規模での実現が可能なのかという点を意識しておきましょう。


(3)生徒全員に当てはまること

過度に主観性に比重を置きすぎないように、自分の境遇に似た生徒だけが得をするような提案ではなく、クラス全体、学年全体の生徒全員にとって有益な方法論を考えておきましょう。


(4)中長期計画を立てること

過度に主観性に比重を置きすぎないように、その時その時だけの短期的な実戦というよりも、1年間や小学校6年間、中学校3年間、高校3年間に渡って実践ができる中長期なビジョンを考えておきましょう。


これらの留意点を意識し、ここまでで学んできた内容を理解して論じていけば、自ずと一気に合格は近づいてきます。最適バランスを意識しながら、客観性と主観性をしっかりとアピールしていきましょう。


教員採用試験小論文対策の基本的な要素はしっかりマスターできたでしょうか。ここまででインプットした内容を踏まえて、実際にアウトプットとして小論文添削講座で指導を受け、教員採用試験小論文対策を万全のものとしていきましょう。

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教員採用試験対策小論文|受講生の声

R・S さん (女性)

受講したコース
基礎完成コース(特急)・5課題教材持込コース(特急)・5課題模試作成コース(特急)

 教員採用試験の小論文対策でお世話になりました。おかげさまで、教員採用試験に見事合格しました。

 私の受験した県では小論文は20段階評価だったのですが18段階という高評価をいただくことができました。本当に嬉しかったです。小論文の基礎から応用、そして何よりも教員採用試験の小論文対策に特化した形で添削指導してくださったおかげだと思っています。

 迅速、丁寧な添削をしていただいたことに心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。小論文の書き方で学んだことは、今後もいろいろな場面で役立つものと思っています。とても勇気付けられるアドバイスもいただいてうれしかったです。これからのご活躍をお祈りしています。

教員採用試験小論文対策|添削員のコメント

R・Sさんは教育に対する熱い思い、そして自分自身こそが熱血の最強教師になるんだという熱い思いが答案からも伝わってきました。その気持ちが見事合格に導いたんだと思います。まさにR・Sさんのがんばりが結果となる形となり、私どももとても嬉しく思います。これから教育現場で未来のR・Sさんをたくさん社会に輩出してくださいね。応援しています。

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